環境関連

PMの排出傾向

自動車に起因する粒子状物質(PM)の一次粒子には、自動車排出ガス中のPMが挙げられます。環境庁は東京都内の沿道大気観測から、浮遊粒子状物質(SPM)中のディーゼル車の寄与率は20~48%を示しており、一次排出粒子の多くの割合をディーゼルPMが占めることを指摘しています。

平成6年度には日本全国で6万トンのPMが自動車から排出され、そのほとんどがディーゼル車から排出されたPMです。ディーゼル車の中でも大型貨物車の排出割合が大きい結果となっています。ディーゼル貨物車の平均車速とPM排出量との関係を考察すると、単位走行距離(km)あたりの排出量は低速域で増加する傾向があります。PM排出量が多くなる車の走行条件としては、車の発進停止の多い条件、低速よりも高速走行などが挙げられます。走行条件をエンジンの運転パラメータで見ると、負荷が排出に大きな影響を及ぼしていることが指摘できます。簡単に言えば、アクセルをグッと踏み込んだときにPM排出量が増えることを意味します。