環境関連

排気ガス後処理システムの未来

ディーゼル排気ガス後処理システムとして、NOx触媒、酸化触媒、DPFなど、さまざまなシステムが研究開発されています。各々のシステムには、それぞれメリット・デメリットがあります。ディーゼル排気ガスの低減をトータルで考えた場合には、現時点では残念ながら、いずれのシステムも一長一短があり、「帯に短し襷に長し」的な感は否めません。

  しかし、そうであるからといって、ディーゼル車からもの凄い勢いで吐き出される黒煙を見るとき、さらに実際に捕集した粒子状物質(PM)を目の当たりにしますと、研究開発が未だ途上であることを理由に何もしないというわけにはどうしてもいかないという気持ちになります。部分的であるにせよ低減効果の認められているシステムについては、果敢に導入していくことが必要なのではないかと強く思っています。

  これからの排気ガス後処理システムは、トータルでの排気ガス低減を目指して、これまで研究開発されてきましたシステムや技術が組み合わされ、あるいは統合されていく流れにあります。クリーンなディーゼル車の誕生もそう遠い将来の話ではないように思います。